ここからハイパー論理に。
最初に、前回の宿題の解答から。
ZF+¬ACで登場する新たな空集合を
∅(¬AC)={A|∀z∈X∃t(z∩A={t}}・・・(1)
と設定したわけですが。
一つだけ気になる懐疑が残るはず。
「ZF+¬ACにおいて、(1)はプロパークラスなのでは?
少なくとも、ZFCでは、(1)はプロパークラスになる。」
この点を詰めるには、置換公理、というか、分出公理での抑え集合の果たす役割が大事になります。
そもそも、¬ACにより
∃X(¬(∅∈X)∧¬∃A∀z∈X∃t(z∩A={t}))
なる集合Xが存在するわけです。
これの具体例Xを取ると言いましたが。
それはね、集合階層において、
X∈V(δ)
なる順序数δが存在するということ。