2023年6月28日

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2023年6月28日 (記号の日)

 

今回からは淵野の間違いをハッキリさせていきます。
淵野は可算無限個の個体定数を導入していますが。
この場合、それが、どのレベルの集合概念なのか不明です。
ここに、枠内・枠外という概念が関与します。
彼の場合、あくまでも、普遍枠内でのZF内外というレベルのつもりでしょうが。
自由集合登場後は、そういう時代じゃなくなるのよ。
普遍枠内外という視点も干渉し始めるの。
いずれにせよ、彼の論点では再帰的にtermが決まらない可能性があるわけです。
まずは、この点が重要。

 

可算無限個の個体定数を仮定して。
自然数で
1、2、3、・・・
と番号付けていますが。
それは可付番というレベル。
再帰的になるかどうかは別儀。
念の為に、この段階で素人向けに確認しておきますが。
termやformulaが再帰的に定義されるとは、
「それ(のコード集合)を、その他(のコード集合)と区別する決定アルゴリズムがある」
という意味ですよ。

 

可算無限個のtermをキチンと再帰的に把握するには。
私が指摘したように、
「有限個の個体定数+有限個の関数記号」・・・(有限)
べースでterm設定した方が分かり易いのですよ。
というか、そうすべきだし。
自然と、そうなってくる宿命。
ところが、腰弁教授猿は、そう考えないの。
どういう意味なのか、推察しつつ。
以下、真理(心理)分析していきます。

 

前回の内容を見て、素人は不思議に感じるカモ。
「自然数
0、1、2、・・・
は計算可能なはず。
つまり、再帰的に定義できるだろう。
それなのに、可算無限個の記号(個体定数)を使っている。
これは、どういうことだ?」
などと思っているでしょう。
その懐疑こそが形式体系の基本中の基本が分かってない証拠。
ここの秘密は?

 

集合論では、自然数は

⏀=0、{⏀}=1、{0,1}=2、{0,1,2}=3、・・・
で定義されます。
それにより、自然数は1個の個体定数

と1個の関数記号
{}
で定義できると思うカモ。

 

しかし、厳密にいえば、
関数記号としての{}が何変数かハッキリしていません。
何故、こういう曖昧性が許容されるのか?
それはね、記号
{x}、{x,y}、{x,y,z}、・・・
とは、便宜的な
「簡略表現」
だからです。

 

本来は、{x|ψ(x)}使ってキチンと定義すべきだということ。
つまり、{x|}だけが正式に許容される関数記号です。
但し、重層構造なので、通常の意味の関数記号ではあらしゃいません。
それでも、そういうオリジナルな1個の
「重層構造(関数)記号」
をtermに採用しているのよ。
それがZF({x|})です。
半天狗のZFでは、こういう一番大事な論点を無視していますが。
それはさておき。

 

例えば、{0,1,2}に対する元の正式のtermは
{x|x=0 ∨ x=1 ∨ x=2}
で、何とか、自然数3に対応する性質を形式的に表現できてますが。
それでも、簡略表現
{0,1,2}
の直接性とは比べ物にはならない。
この省略表現の便利さが高じて。
こちらを正式なterm表現だと錯覚すると。

 

「記号{}とは、項数の違う、可算無限個の異なる関数記号
{}、{,}、{,,}、・・・」・・・(簡略)
のことだ。
だから、逆に、この事実が可算無限個の記号を容認する証拠になる。」
とか、言い出し兼ねない。
馬化、そうじゃないの。
便宜的な簡略記号の導入ですよ。

 

それでも、
「可算無限個の記号ベースで、再帰的にできる見本になっている」
とは言い張れますね。
しかし、その認識が青いのよ。
それに対する神の宣託は
「それは簡略記号であり、関数記号ではない。
termの定義に採用できるのは個体定数と関数記号のみだ。」
となります。
納得できたかな?

 

termの定義を離れて、一般に
「可算無限個の記号列で再帰的に定義できるものはあるか?」
と問われると、解答はYes。
しかし、集合論においては、termは有限個の記号から構成されます。
では、他の理論においては、どうか?
既存の理論で可算無限個のterm記号を採用している理論はあるか?
ありませんね。
それでも、ここの論点である自然数の表現について。
もう少し、分析する必要があります。
このため、自然数論の公理化を見ておきます。

 

ペアノの自然数論では
出発点の0と後続関数suc(x)を使って
0、suc(0)、suc(suc(0))、・・・
と定義されます。
そして、便宜上、
suc(0)=1、suc(suc(0))=2、・・・
と名前を付けることは可能です。
こういうことなんですよ。

 

こう言っても、まだ、
「可算無限個の記号ベースでも再帰的になる。
ゆえに、termでも、可算無限個の記号導入可能。
既存の理論にはなくても、新理論として提示すればOK宇宙。
実際、淵野は、そういう理論構築したのだ。」
と考えるカモ。
やれやれだぜ。
本質が把握できてない模様。
もう少し、分析しておくと。

 

自然数は
0、1、2、3、4、5、6、7、8、9
と10個の記号をベースにして。
後は、規則正しく
10
・・・
100
・・・
となっていくので計算可能だと分かるの。

 

可算無限個の記号使っているんじゃなくて。
10個の個体定数と
「位取り」
という1個の関数を使っているのですよ。
例えば、
10、11、12、・・・
を表現する新記号
イ、ロ、ハ、・・・
なんて使ってないということ。

 

これを、
10、11、12、・・・
は新記号だとか言ってるのが上の論点です。
再帰性とは、そうレベルの話じゃないでしょう。
例えば、3桁の自然数109とは、簡略記号としての順序対
(1,0,9)
を考え。
数としては
100×1+10×0+1×9
と設定するルールですが。

 

再帰的に把握する場合は、
1のコード,0のコード,9のコード
を考え。
それの3項順序対コードを考えるの。
これが
「再帰的」
という概念のルール。

 

つまり、
10、11、12、・・・
という新記号を追加してるのではなく。
「10個の定数記号ベースで再帰的に構成していく。」
というポリシー。
結局、最後は{1,0}の二進法に帰着するので。
それ基準に考えれば、誤解の本質が分かり易いカモ。

 

2進数
110
とは、数としては
2の二乗×1+2×1+0
ですが。
コードすれば、
110
のコード規則に則ります。

 

一番簡単なのが
xyz
の並びそのものを採用する手法ですが。
これは
「並びそのもの」
というメタの1変数関数ですよ。
それを、
「並びの長さが違う」
という理由で
「長さ毎に、全て異なる(コード)関数」
になると言い張るのと同じ愚かさです。

 

しかし、確かに、

10101110011011011000011・・・

なんてのが果てしなく出現可能なので。

一見すると、この事実が

「可算無限個の記号導入し、しかも再帰的になる。」

という証拠に見えるカモ。

そうじゃないの。

定数記号は{1,0}の2個。

 

「無限小数」

とは、

「それを許容する関数としての集合」

つまり、

f:ω→2

ここで記号“→”は論理的な

⇒(ならば)

ではなく、

「定義域ωから値域2への関数」

これが集合一元論です。

 

この場合、無限個の{1,0}並びを

無限小数

と把握するか、

{1,0}リスト

と把握するかは背景理論依存。

有限リスト(順序対)

(x,y)

の場合も、あくまでも、簡略記号です。

 

そして、ここが大事ですが。

杓子定規に汎用一律の集合表現

{x,{x,y}}

にまで戻るのではなく。

臨機応変に、上手い集合で表現するのよ。

一般的な汎用手法ではなく、各理論に応じたテクニックが必要。

つまりは、理論状況依存。

 

実際、上の例では、

「無限長リスト」

をf:ω→2で把握したでしょうが。

こう指摘すると、再度、

「各理論レベルでは無限個の関数が出現する。」

とか言い出すのですが。

馬化か。

{x|x:ω→2}

という集合1個だぜ。

 

無限個の関数は出現しても、

「無限個の関数記号」

は不要で無用。

では、淵野の例では、具体的に、どうなるか?

次回、神の私が示しを付けます。

というわけで、普遍枠内で物事を考える場合。

「再帰的な(可算)無限個の記号」

なんていう概念は使用禁止すべきです。

 

再帰性を仮定すれば、有限個の記号基準で必要十分なんだから。

つまり、termの場合、有限個の記号からの構成になるの。

ああそれなのに、それなのに(^^♪

ナマジ、自然数

1,2、3、・・・

なんて使うから、本当に無限個の異なる記号が存在すると錯覚し。

有限性の本質が見えなくなるの。

 

実際、アルファベットは有限個の記号でしょう。

どこの世界の、どんなアルファベットでも。

で、アルファベット使って、term候補の構造体を構成しても。

結局は、再帰性の制約により、有限に帰着するのよ。

「有限個のterm記号を超えた無限(可算)個のterm記号」

なんぞ、猿の戯言。

神が秩序を保つため、成果を強調しておくと。

 

人生のハイパー論理原理?

(第一階)述語論理のterm設定に許容する個体定数や関数記号は有限個で必要十分。  ┤

(?の数が増えすぎて、一々、チェックしてられない。

今後、数字合わせは弟子の仕事にする。

この皮肉隠喩が分かるかな?)

 

事はtermレベルでは収まりません。

formulaの基本の述語も有限個ですよ。

無限個の述語使用したければ。

メタの

「第2階述語論理」

に上るか、基本に戻って

ZF({x|})

で考えるかするの。

 

以下、同様で、

「第n階述語論理」

と螺旋に昇っていくの。

こう対比してみると、ZF({x|})重層構造が

「無限階」

だと把握できるはず。

脳の退化した地頭が悪い連中が多いらしいので。

まだ不満分子が残っているでしょうから。

殲滅作戦は次回に続く。

これで410町目。

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