2023年8月28日 (連鎖の日)
前回で淵野の間違いが把握できたとして。
面白い素材なので、更に料理しておきましょうか。
この為、前回のZF+(∞)を再度、取り上げます。
まず、この段階で気になるのは、
「ZF+(∞)は枠内体系として許容可能か?」・・・(体系)
実は、この懐疑は大事です。
公理体系と言う場合、再帰的に定義可能と想定されます。
だからこそ、論理ベースで機械的な
「証明可能性」
という概念が計算可能の範囲に収まり。
それゆえ、逆に、証明可能の範囲を超えた不完全性定理の価値があるのです。
この前提の下、(体系)の解答はYesかNoか?
私が指摘したように、term記号の有限性を前提にすれば。
(∞)の具体例は再帰的になっていると解釈できます。
よって、(体系)の解答はYesに見えますね。
しかし、事態は、それほど簡単じゃないの。
(∞)ではAFAを可算無限個の公理にバラバラに分解して。
(∞)全体で可算無限個のtermを導入してますね。
まずは、この見識に達してないと、真理が見えてこない仕組み。
何遍も繰り返し確認しておきますが。
可算無限個のtermが出現するのはOKですが。
可算無限個の個体定数や関数記号は駄目ですよ。
論点は
「果たして、これがZF({x|})の矛盾証明になるかどうか?」
です。
ならないでしょう。
前回指摘したように、これは、ZF({x|})の矛盾証明ではなく。
「基礎の公理(FA)と(∞)が矛盾。」
という内容です。
それなのに、コンパクト定理を採用することで、
「ZF({x|})が矛盾する。」
と論理的に帰結できると錯覚したわけだ。
これは駄目でしょう。
この文脈で、
「コンパクト定理自体が怪しい」
可能性を考慮してないもの。
というわけで、今回は、更に、一歩踏み込んで分析します。
大事なのは、前提条件
「述語論理のコンパクト定理」・・・(compact)
が正しいのかどうかです。
ZFは矛盾してるのですよ。
今や、数学の全ての定理(の証明)を疑うべきなの。
この観点が大事。
この点を彼は無視している。
というか、未熟で思い及んでいない。
何故、思い及んでいないと断言できるのか?
ZF矛盾の証明したのが神の私で。
猿の惑星(=地獄)では、腰弁魔王達が、その事実を無視し。
公式に認めてないからです。
だから、淵野は(compact)を疑う視点で物事を見ることができないの。
「ZFは第一階述語論理ベースで書けている。
つまり、ZF公理体系は再帰的だ。
ゆえに、無矛盾。」
なんてレベルの妄想で生きているのでは?
フフン、脳の計測精度が粗いわ。
従来、(compact)はアプリとしての数学の公理体系Tで考えられてきたのですが。
淵野の論点で、土台OSとしての集合論ZFに(compact)を適用してしまった。
これで、ようやく、(compact)の適用限界が見え始めるというシナリオ。
どういう意味か分かるかな?
以下、素人にも判るように解説しておきます。
ZFは無矛盾だと仮定し。
C0∋C1
C1∋C2
C2∋C3
・・・
と無限個の追加公理を設定します。
Term記号の有限性を考慮し、これを
f(0,c)∋f(1,c)
f(1,c)∋f(2,c)
f(2,c)∋f(3,c)
・・・(偽)
と正式ルールに則り、書き換えます。
猿の論点は
「その中の任意有限個を抜き出しても、ZFとは矛盾しない。・・・(誤)
ゆえに、(compact)使って、(偽)もZFと矛盾しない。・・・(蝕)
しかし、(偽)はZFのFAと相克する。
ゆえに、元のZFが無矛盾という仮定が間違い。」
という結論になりますが。
フッ、(偽)とは、AFAをバラバラに分解した物だぜ。
それが何故、(蝕)なんていう結論になったのか?
ここに(compact)の秘密が潜んでいるのですよ。
そもそも、前提の(誤)が、何故、正しいと思い込んだのか?
「有限個の∋連鎖なら大丈夫。
ZFには抵触しない。」
と錯覚していたからですね。
しかし、
「有限個の∋連鎖」
なるものを、曖昧・漠然と捉えているから、こういう破目になるの。
(偽)を素直に連続させて
f(0,c)∋f(1,c)∋f(2,c)∋f(3,c)∋・・・
と把握すれば。
任意の有限集合は果てしなく増えていくわけですが。
これ、元の直感的な
C0∋C1∋C2∋C3∋・・・
で考えて御覧。
集合C0は、どのV(ω)階層に属すのかな?
言っておきますが、集合C0は決まった集合ですよ。
これがV(n)の階層に属すとしたら。
私は、連鎖n+1までの有限部分集合を抜き出します。
これで、猿の論理は破綻することが分かるでしょう。
君らの錯覚は、
「ならば、我々はC0候補を、V(n+2)から取り出せばOK宇宙。」
と思った点です。
「以下、同様に、C0階層をアップしていけば大丈夫。」
と妄想抱くようですが。
そんなことは不可能なんですよ、C0は変数じゃないんだから。
個体定数ですよ。
形式公理体系におけるtermの意味分かってるのかね。
伊達や酔狂で、形式公理体系化してるんじゃないということ。
f(0,c)の場合も、同様です。
以上は、有限世界V(ω)内で考えた分かり易い解説ですが。
別に、ω超えたVの範囲で考えても全く同様の議論になります。
それこそが、FAの御利益なの。
つまり、(compact)を集合論に適用する場合。
細心の注意が必要だということ。
そうしないと、こういう論理素人の誤解が発生する破目になる。
所属関係∋舐めるなよ。
やっぱり、フォン・ノイマンは天使だな。
私の下働きをする役目。
というわけで、
人生のハイパー注意X
数学において、(compact)適用時には気を付けて。 ┤
今回で、論理素人も、淵野も、まとめて葬り去ったことになります。
あんな例を、ZF矛盾証明の錯覚候補として持ち出すな。
私が迷惑だ。
だって、何も知らないド素人が見た時。
ZF矛盾なんか、直ぐに証明できそうに感じ始める恐れがある。
私のブランド棄損に通じるのよ。
実際、未だに、私のZF矛盾証明が完成してないと思い込んでいる猿が多い。
査読論文で通ってないからだそうな。
フフン、猿の惑星で何をホザクか猿が!
これで416町目。